オーストリアのグラーツ歴史地区
2010年 06月 06日
オーストリアのグラーツです。
常に時代の先端を取り入れながら生きている都市の姿は素敵で、パリの都市計画にも通じるものがあります。(シュタイヤーマルク州庁舎)
かつてハスプブルグ家はオスマン帝国の侵攻を防ぐために、グラーツをイタリア当時最先端の
ルネサンス要塞建築の様式を取り入れました。ルネサンス様式の建物は中庭が特徴で寒さの厳しいこの地方にとっては決してすみやすいとはいえませんでした。
しかし、町を守るために、人々はすすんでこの決断をうけいれました。
今は、グラーツの人々はこの世界遺産の街を 博物館ではなく、進取の気風をもって各時代の最先端を取り入れながら、生きている都市としてこれからも守ってゆこうとしています。
この建設を人々は積極的に受け入れ、とても誇りに思っているそうです。
なんだかナマコみたいな建物ですが、夜の姿も小さな窓から多くの光がもれてとってもきれいでした。
街全体が、創造を応援し続けながら前進している事への勇気と姿勢に感動します。
街の突端になるクンストハウスにある有名な、二重らせん階段をいつか見てみたいです。
❤NHKの世界遺産シリーズ番組/東西ヨーロッパ建築の系譜より